2015-01-01から1年間の記事一覧
そう言えば、最近ハマっていた動画は格闘技。中高生の頃、毎年大晦日になると、K-1とか総合格闘技とかやってて、かなり楽しみにしていた。また見たいなとか思って検索したらあったのでずっと見てた。またちょっと虜だった。二つの強靭な肉体が躍動するリン…
箱男。ダンボールを膝上まで被り、その一切で生活する男。視界分の窓を開け、音を拾えるように耳の位置に穴が空いている。その穴の一部にS字フックをかけ、ラジオや懐中電灯などをかけて、なるほど便利そうである。街に動く箱があれば、必ず目につくはずな…
さて、『やりたい事をすべてやる方法』。文中から漂う腰が低さ。なかなか好印象である。多くの自己啓発的な本は、上から目線で、こうなれば幸せになれんぜ?って言われてる気がして、萎えることが多い。「あー、はいはいわかりますわかります」を繰り返して…
半月ぶりの更新となり、少しだけ反省している。素直に言えば、本に手が伸びなかった。読まなければ、と思うこと自体がストレスに変わってしまった。それには…まぁ、積もる話もあるが、まずは乾杯といこうじゃないか。 私にとって、須藤元気は人生を豊かにし…
このブログは、小説家の方々が、必死に情熱と狂気をかけて書き上げたものを評価することになっている。その裏側を知らずに評価するのと、知っていて評価するのは違うだろうと。そう思ったわけである。もっとすると、同じ土俵に立っていないといけないのかも…
大学のゼミの同期が結婚をした。新たな門出は、筆舌に尽くし難い。できる限りの祝福を送る。すると、牧師が「二人は夫婦になりました」的な発言をする。それだけは、どうしても違和感があるのだけど。新郎新婦のスピーチも良かった。二人の軌跡を知り、その…
猫つながりで、伊坂幸太郎著『夜の国のクーパー』を手に取った。あ、猫が出てくるんすよ。ある時、国が「鉄国」という八年前まで戦争をしていた相手国から支配を受けることとなる。その一部始終を猫が語り、支配される国の人間模様を実況してくれる。猫は、…
僕が死ぬまでの七日間の話。余命宣告を受けていた主人公が、急遽、明日死ぬことになった。そこに悪魔がひょっこり現れて、何かを捨てる代わりに、寿命を一日増やしてあげると言うのだ。何かを失う度に、気づかされる。人間は、失って初めて気づくことが多い…
〈粗忽長屋〉という落語がある。そそっかしい男が、自分が行き倒れになったことも気づかず、生きている。 「おーい、行き倒れだ、見てってくれ」 「お、何だ何だ」 「お前さん、この男を知らないか」 「熊五郎じゃないか!」 「知ってるのか」 「知っている…
かつての後輩と飲んでいて、勧められた本だった。「森見登美彦の本の中で『超釈 走れメロス』が一番好きです」。面白いの?と聞くと、原作を知っていれば。と条件付き。原作を読んで映画を見ることはあったが、原作を読んで、そのリメイクの小説を読むことは…
なぜ、メロスは激おこなのか。恥ずかしながら知らなかった。ただ、『走れメロス』は有名すぎて、避けてきたのは否定できない。走れメロスって知ってる?と質問されれば、「あぁ、メロスって走るんでしょ?知ってるよ」って、何食わぬ顔して答えていたかもし…
洗濯と秋中。私は今、コインランドリーで乾燥待ちである。洗濯物がぐるぐるとドラム式の乾燥機で乾かされ、ふわふわになって仕上がる。これがまた、悪くない。本来であれば、日光に当たって乾いた洗濯物を取り込む方が良いのだが、替えのパンツがなぜか無く…
あ、オチた。と思ってしまったので、別枠。あまりにも『笑う月』の内容を省いてしまった。猛省している。これは著者の、夢と現実と創作の狭間17連発である。夢のなかの話なのか、現実に安部公房が考えているのか、創作の部分なのか、読者は迷い込むことなる…
これも、いわゆる積ん読だった。なぜ読み進められないのか、答えは至って単純、興味が湧かないからだ。もしくは、文章が難しい。或いは、文章に付いていけない。恐らく、その辺りで納得頂けるはずである。私は、詰まるのところ、文章に娯楽を求めている。軽…
ずっと読んでみたいと思っていたのが、ようやく読めた。何度かトライしていたものの、つまり、挫折していた。その正体たるや何者か。読み終えずしてそれが掴めるはずもない、と発破をかけてみた。それはそれで失敗だった。殊、『西の魔女が死んだ』において…
本屋さんで「グラスホッパー 映画化」というポップを見て、これは予習しなければと思い、読み返した。なんでこんなにもエンターテイメントを盛り込めるのか、不思議でならない。人を自殺させる自殺屋「鯨」。最愛の妻を殺した寺原長男への復讐を誓う「鈴木」…
以前勤めていた職場の同期が結婚した。しかも、国際結婚だ。なので、ささやかなパーティをした。初対面というだけでもよそよそしくなるのに、相手が外人だなんて、余計によそよそしくなった。でも、なんだか仲良く?しているようなので、ちょっと安心して、…
癒されたい、と唐突に思ってしまった。私ももう歳だな、と自虐的になる。時々、癒されるタイミングがある。それは、ホームセンターに行くときだ。ホームセンターに資材や備品を買いに行くときは、必ずと言っていいほどペットコーナーに立ち寄り、子犬や特に…
伊坂幸太郎の『PK』に三島由紀夫が出てきたのをみて、これはやはり読むべきなのではないかと思い、積ん読しておいた『行動学入門』を手に取った。三島由紀夫については、自決した人、という印象しかなかった。以前より、どんな思想を持ち、どういった文章…
朝4時半に目が覚めた。また眠りにつこうとするが寝付けず、徐々に空が白んできた。今日一日やることがない。にもかかわらず、6時前から活動を開始しなければならない状況になってしまった。困り果てる、という状態を超えて、気味が悪かった。洗濯物を干し…
帯に「いま、売れてます」という文句が書かれている。それは、どういう意図があるのか。甚だ疑問だった。面白いと謳うのではなく、買っている人が多いよ、と宣伝するのは内容を、もっと言えば著者を無視した行為ではないのか。と、まんまと乗せられてしまっ…
お盆休み、と言えば、漫画の読み直しだろう。冷房をかけた部屋の中、布団の上で、お菓子やジュースを飲みながらも悪くない。読み直したのは、『あひるの空』というバスケ漫画。そもそも、読書になるのか。いや、読書ではないと思うが、少なくともそこには夢…
ねぇねぇ、聞いて聞いて。という前振りは、果たして有効なのか。普段何気なく友人に使っている方も少なくないのではないかと思う。驚くべきことを今から伝えるから、よく聞いてね。と、ある程度の同調を強要してから話し始めるというのは少し気がひけるのだ…
訳がわからないけど不快感はなく、むしろそれに興味を抱いている状態を、仕方なく“不思議”と表現している。まさに不思議だった。普段の想像力では到底辿り着けない境地まで、『ジャイロスコープ』は連れていってくれている。それが面白かったかどうかは、私…
『さくらえび』というタイトルが目に入ってきた瞬間、読まなければ、という脅迫観念に襲われた。私が読まなくて誰が読むというのだろうか。本屋さんで使命感が芽生えたのは、初めてである。 「さくらももこ」と「さくらえび」、どんな結末を迎えるのか。迷い…
もう、ブログを始めて一年になった。ということは、東京から戻ってきて、一年ちょいになる。まだ一年か、もう三、四年は経っている気がする。感覚としては長い一年だった。ところで、ブログ、そろそろ終わりにしたい気もする。有難いことに「スター」を頂く…
異端。これが真っ先に浮かんだ。伊坂の作品の中でも異端に思う。内容は、山田王求という野球選手の一生を綴った物語である。それも、天才というレベルを超えた、まさに「野球の王様」のお話。「単行本版」「雑誌掲載版」「文庫本版」の三バージョンの構成か…
前を向いて、前だけを見て、これから過ごしていくことになっている。「自分が変われば、世界が変わる」なんて、嘘っぱちだ。そう言ってやりたい。世界は、変わらない。自分が変わっただけで変わる世界なら、いらない。確固たる世界でなくてはならない。だか…
コンパクトデジカメで撮ってインスタグラムで加工すればこれくらいになるなら、高いカメラを買わなくても良い気がするけれど、騙されてはいけませんよ。所詮は、コンデジですからね。やはりええやつには敵いません。。
久しぶりに中古コーナーを巡った。何とも嬉しいような悲しいようなシステムである。一度他人の手に渡ったからといって「この本がこの値段かよっ」と三村ばりのツッコミを入れる。だからもちろん、さくらももこの『ひとりずもう』を手に取った時も「100円…