濃いお茶がこわい

ブログ名は、落語「饅頭こわい」のさげ。よく出来た話である。

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【読書log】世界から猫が消えたなら/川村元気

僕が死ぬまでの七日間の話。余命宣告を受けていた主人公が、急遽、明日死ぬことになった。そこに悪魔がひょっこり現れて、何かを捨てる代わりに、寿命を一日増やしてあげると言うのだ。何かを失う度に、気づかされる。人間は、失って初めて気づくことが多い…

【読書log】少し変わった子あります/森博嗣

〈粗忽長屋〉という落語がある。そそっかしい男が、自分が行き倒れになったことも気づかず、生きている。 「おーい、行き倒れだ、見てってくれ」 「お、何だ何だ」 「お前さん、この男を知らないか」 「熊五郎じゃないか!」 「知ってるのか」 「知っている…

【読書log】超釈 走れメロス/森見登美彦

かつての後輩と飲んでいて、勧められた本だった。「森見登美彦の本の中で『超釈 走れメロス』が一番好きです」。面白いの?と聞くと、原作を知っていれば。と条件付き。原作を読んで映画を見ることはあったが、原作を読んで、そのリメイクの小説を読むことは…

【読書log】走れメロス/太宰治

なぜ、メロスは激おこなのか。恥ずかしながら知らなかった。ただ、『走れメロス』は有名すぎて、避けてきたのは否定できない。走れメロスって知ってる?と質問されれば、「あぁ、メロスって走るんでしょ?知ってるよ」って、何食わぬ顔して答えていたかもし…

【読書log】考えない練習/小池龍之介 *再読*

洗濯と秋中。私は今、コインランドリーで乾燥待ちである。洗濯物がぐるぐるとドラム式の乾燥機で乾かされ、ふわふわになって仕上がる。これがまた、悪くない。本来であれば、日光に当たって乾いた洗濯物を取り込む方が良いのだが、替えのパンツがなぜか無く…