濃いお茶がこわい

ブログ名は、落語「饅頭こわい」のさげ。よく出来た話である。

2014-01-01から1年間の記事一覧

【読書log】死神の精度/伊坂幸太郎 × 十二月十二日

いよいよ冬になり、澄み渡る青空が広がっている。 私は午前中で仕事を切り上げ、東京に向かう予定に浮き足立っていた。だが、できる限りをやって切り上げようともしていた。仕事だからだ。仕事はやらねばならない、作業の一面も含まれている。私は、そう考え…

【読書log】となりの芝生/伊集院静

「隣の芝生は青い(青く見える)」というのは、イギリスの諺。自分たちの庭にも芝生はあるが、隣の家の芝生の方がより青く見える。このことから、他人のことは良いように見える、という教訓である。私は、この諺が好きだ。他人を羨ましがっても、何も始まら…

湯船に浸かる(へんなの)

冬が来たよ。身体が冷える時期が来た。すると、温かいものが増えていく。温かいものを食べたり、飲んだり。温める服を着たり、する。そして、代表的なのは、こたつ。入ったら、なかなか抜け出せませんね。温かさとは、人をダメにするのではないでしょうか。…

【読書log】小田嶋隆のコラム道/小田嶋隆 *再読*

「面白い」と、括ってしまうのはまるで芸が無いと怒られそうだ。だから、「面白い」という言葉では括れない、としてみるが、それはそれで芸が無い。書く、という仕事は想像以上に曖昧かつ聖域化しているのだと感じる。素直に好きだから、という理由で職業に…

【読書log】おめでとう/川上弘美

やんなっちゃったからには、旅に出るしかないんじゃないでしょうかと言いあい、その場で行く場所と日にちが決まった。 「春の虫」の一文。この一文が頭から離れない。この言葉が、とにかく落ち着く。どこか寂しい。どうして重なる。どこか羨ましい。いやに鬱…

少し、酔っている

だが大丈夫だ、タイプはできている。先日先輩が言っていた。「記憶を無くすまで飲んでみたい(だったかな?笑)」。理性というリミッターを外してみたいという点で共感する。就職をして、辞めて、実家に戻って。昔から思い描いていたステップを重ねるにつれ…

「ふふふ」のかわり?

もし生まれ変わるなら、男性、女性、どちらに生まれ変わりたいですか。女性インタビュアーが、街行く男性に質問をする。男性は数秒悩んだ後「また男性がいいですかねぇ。」と照れくさそうに答える。女性インタビュアーはすかさず切り返す、「あなたがまた人…

【読書log】東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない/ときど

父が好きそうだな、と思い、購入してみた。「〇〇なのに、××だ」的な、ギャップが父は好きなのだ。よって、私も好きなわけである。余談だが、ギャップが好きということを、トキメキを禁じ得ない、と書くとものすごく変態みたいで笑けてくる。畏まって書いて…

ドラマ『リーガルハイ 完全版&2nd』と夢の行方

複雑に絡み合ったこの社会は、どうしてこうも生きにくいのか。 リーガルハイ 完全版と2ndを見終えて。 夢や理想とは、どれだけの力が、価値が、癒しが、あるのだろうか。1stシーズンを終えて、新たなキャラクターが登場する。平和的で平等な解決をポリシーと…

おれの秋分の日

「休みを満喫することにするよ」と私は言った。母は、「いいな…」と零した。 朝、仕事だったのに寝坊した私は、ほんの少しだけ仕事を手伝い、母の作ったおはぎを食べていた。悪びれる様子も見せず(内心は悪いなと思っていたが)、いけしゃあしゃあと、実家…

【読書log】ゆっくりとさよならをとなえる/川上弘美

やっぱり天才か。こんなふうに文章を書いてみたい、憧れと距離を思う。包み込むような心地よいメロディが流れ、気持ちが落ち着く。少し乱暴にいるときや焦燥を感じているときに川上弘美を読むと、効果はテキメン。それはそれでなんだか恥ずかしかったりする…

【読書log】長く稼ぐ会社だけがやっている「あたりまえ」の経営/岡本史郎

最初に思ったのは、くどい人なんだろうな、ということだ。だから、あんまり頭に残ってない。メソッドとかセオリーとか、結局はっきりとした形ではない。それは、ある意味仕方ないのかもしれない。著者も言っていたが、こうすればああなる、といった簡単な式…

コンタクトレンズをつけるとき

コンタクトレンズを付けてから、約一週間が経つ。すなわち、理性と本能の戦いも早一週間となった。 理性「出勤時間まで間も無いぞ、何をしておる…また貴様か!」 本能「何度でも立ち塞がってやるよ」 理性「ええい…下瞼を引き下げ、上瞼を吊り上げよ。眼球を…

【読書log】クリエイティブの授業―“君がつくるべきもの”をつくれるようになるために―/オースティン・クレオン 千葉敏生 訳

最近、少し世間が退屈だ。いや、退屈なのは自分か。いずれにしても退屈な状況が続いている。野○村議員のあの一件以来、大笑いすることもなかったのではなかろうか、と思うほどに。あそこまでいくと、ちょっと許してあげようかな、と思う。まあ、どうでもいい…

友人の結婚式とドラマ『最高の離婚』

高校生のときの友人が、先日結婚をした。正確に言えば、結婚式を挙げた。結婚とは、どんなものなんだろうか。とても幸せそうに見えたんだが。いいことばっかりじゃないとか、ほら、言うのだが、そう言っている姿が幸せに見えるような気がするのだ。逆に言え…

【読書log】3652/伊坂幸太郎

ユニーク。この言葉がぴったりの小説家に出会った。本屋大一位に輝いた、ゴールデンスランバーを読んだとき、そう思った。そこから伊坂幸太郎のセカイに引き込まれた。初受賞作、オーディボンの祈りは、ヘンテコな話なのに(すみません…独自性が高い、でした…

もしも、母がドラえもんだったら

僕「おかあさ~ん、お腹空いたよう~、お腹を満たすもの何かだして~」 母「にーらーそーばー」

つばめ

七月なのでおそらく巣立ったあとか。昨日の夕方、同じ通りの家につばめが並んでいた。つばめの巣がある家を見ると、栄えてるのかなー、良いお家柄なのかなー、と、期待してしまう。と同時に、来年うちに来ないかなー、と、これまた期待してしまう。

わるいか

お天道様は見ているからね。そう言われたのは、たしか、小学校に入るか入る前かそれくらいだったと思う。ズルやウソはしちゃだめだよ。反省したはずなのに、どうしてこんな人間になってしまったのか。そんなのたくさんしてきた。ズルをしなければ、ウソをつ…