濃いお茶がこわい

ブログ名は、落語「饅頭こわい」のさげ。よく出来た話である。

【読書log】クリエイティブの授業―“君がつくるべきもの”をつくれるようになるために―/オースティン・クレオン 千葉敏生 訳

最近、少し世間が退屈だ。いや、退屈なのは自分か。いずれにしても退屈な状況が続いている。野○村議員のあの一件以来、大笑いすることもなかったのではなかろうか、と思うほどに。あそこまでいくと、ちょっと許してあげようかな、と思う。まあ、どうでもいいのだ。

退屈だなと思うと、デザインやアートの本を買うのが癖みたいなところがあって、それ系の本を買うことがある。デザイナーやクリエイターのエッセイや名言集などなど。結局そんなには用に足りなくて、読んで満足するだけになるのだが、でも、わりと好きだ。自由な気持ちになれるから。もっとこうすると、セカイは変わって見える、的なことが好きなのだ。読みながら、勉強になるなー、とか、ふふふ、とか、結構ヤバいやつになって読んでいる。

自分が思っている以上にセカイは退屈なんかじゃない、そう思わせてくれる、気がするのだ。そう、セカイはもっと息づいている。そう言った意味では、今回の『クリエイティブの授業』も例外ではなかった。少し、楽しかった。忘れちゃいけないことを早速忘れたとしても、いつかまた思い出してくれればいいよ、って言ってもらえるような気軽さを伴いながら、カフェでひとり、夢中になった。自分自身、こんなにもつまらない人間は他にいないのではなかろうかと思うほどつまらない人間だからか、少し勇気が持てる。つまらなくてもいいんだ、自分が他人と異なっているだけなんだ、ということを再認識させてもらえるから。今度、本棚を買って並べたとき、デザインやアート系の本がどれだけ並ぶのだろう。その本の数だけ、ぼくは勇気が持てる。気がする。