濃いお茶がこわい

ブログ名は、落語「饅頭こわい」のさげ。よく出来た話である。

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

【読書log】笑う月/安部公房 2/2

あ、オチた。と思ってしまったので、別枠。あまりにも『笑う月』の内容を省いてしまった。猛省している。これは著者の、夢と現実と創作の狭間17連発である。夢のなかの話なのか、現実に安部公房が考えているのか、創作の部分なのか、読者は迷い込むことなる…

【読書log】笑う月/安部公房 1/2

これも、いわゆる積ん読だった。なぜ読み進められないのか、答えは至って単純、興味が湧かないからだ。もしくは、文章が難しい。或いは、文章に付いていけない。恐らく、その辺りで納得頂けるはずである。私は、詰まるのところ、文章に娯楽を求めている。軽…

【読書log】西の魔女が死んだ/梨木香歩

ずっと読んでみたいと思っていたのが、ようやく読めた。何度かトライしていたものの、つまり、挫折していた。その正体たるや何者か。読み終えずしてそれが掴めるはずもない、と発破をかけてみた。それはそれで失敗だった。殊、『西の魔女が死んだ』において…

【読書log】グラスホッパー/伊坂幸太郎 *再読*

本屋さんで「グラスホッパー 映画化」というポップを見て、これは予習しなければと思い、読み返した。なんでこんなにもエンターテイメントを盛り込めるのか、不思議でならない。人を自殺させる自殺屋「鯨」。最愛の妻を殺した寺原長男への復讐を誓う「鈴木」…

【読書log】終末のフール/伊坂幸太郎

以前勤めていた職場の同期が結婚した。しかも、国際結婚だ。なので、ささやかなパーティをした。初対面というだけでもよそよそしくなるのに、相手が外人だなんて、余計によそよそしくなった。でも、なんだか仲良く?しているようなので、ちょっと安心して、…

【読書log】猫を拾いに/川上弘美 *再読*

癒されたい、と唐突に思ってしまった。私ももう歳だな、と自虐的になる。時々、癒されるタイミングがある。それは、ホームセンターに行くときだ。ホームセンターに資材や備品を買いに行くときは、必ずと言っていいほどペットコーナーに立ち寄り、子犬や特に…

【読書log】行動学入門/三島由紀夫

伊坂幸太郎の『PK』に三島由紀夫が出てきたのをみて、これはやはり読むべきなのではないかと思い、積ん読しておいた『行動学入門』を手に取った。三島由紀夫については、自決した人、という印象しかなかった。以前より、どんな思想を持ち、どういった文章…