濃いお茶がこわい

ブログ名は、落語「饅頭こわい」のさげ。よく出来た話である。

【読書log】西の魔女が死んだ/梨木香歩

ずっと読んでみたいと思っていたのが、ようやく読めた。何度かトライしていたものの、つまり、挫折していた。その正体たるや何者か。読み終えずしてそれが掴めるはずもない、と発破をかけてみた。それはそれで失敗だった。殊、『西の魔女が死んだ』においては。主人公は登校拒否の女の子。その叔母が魔女で、魔女の家に滞在し修行するというお話である。ちょっときもいな、と思わざるを得ない。主人公が過敏過ぎる。何かにつけて、あれを思い、これを思い出し、訳のわからないことに思いを馳せる。読んでいて、めんどい。こんなことを小学校の女の子は本当に考えるのか?という側面に立ってしまう。そして、なぜこれが「新潮文庫100冊」に選ばれるのか。読んでみたが、よくわからない。言うほど秀逸か?面白いと聞いたが、私にとってはそうでもなかった。

さて、魔女という設定が出てくる。これは悪くはなかった。魔女とは周りの環境に流されず、自分の決断を信じ、実行する者。そう考えてみれば、それは、実社会の中でも魔女に成りうるのか。私の場合、魔女ではなく、魔男となる、のか?「まお」は、いささか可笑しい。「まおとこ」は、間男っぽいし。それに、間男には出来ればなりたくないしなぁ。