濃いお茶がこわい

ブログ名は、落語「饅頭こわい」のさげ。よく出来た話である。

【読書log】やりたい事をすべてやる方法/須藤元気 2/2

さて、『やりたい事をすべてやる方法』。文中から漂う腰が低さ。なかなか好印象である。多くの自己啓発的な本は、上から目線で、こうなれば幸せになれんぜ?って言われてる気がして、萎えることが多い。「あー、はいはいわかりますわかります」を繰り返して、全く頭に残らない。それなら小説の方がどれだけマシか、ってことですよ。読者は、たぶん読んで満足なのですよ。今まさに啓発してるゥ!、もしくは、それわかるゥー!って、それでいいのです。私が言うのだから、間違いありません。(・/Д・)ハナホジ

活字を読んでいるのに、映像を見ている。それでいて、触っている感覚とも言える状態は、何にも代えがたいものがある。文章は良い。その人の個性が出る。知らない誰かに恋することもできる。映像が増えても、テキストは無くならない。意思疎通の一つのツールとして、文章を書くこと、読むことの楽しさ。それを、この『やりたい事をすべてやる方法』を読み、改めて知ることができた。

ところで、やりたい事をすべてやるにはどうしたら良いのか。それをテーマとして掲げているわけだが、やりたい事とは?すべてやるとは?何というか、そんな事できるわけないじゃん。と思っている。でも、何かをやろうとする意思や姿勢が、「今まで」を広げていくのだと思ってはいる。一つに固執せず、いろいろな経験をこれから。そんなメッセージが、この本のなかに詰まっている。