濃いお茶がこわい

ブログ名は、落語「饅頭こわい」のさげ。よく出来た話である。

【読書log】残り全部バケーション/伊坂幸太郎

書かなければ、書けなくなる。とはよく言ったもので、確かに何を書けばいいのか、わからない。近況と織り交ぜてこの「読書log」を書いていたけれど、もはや4ヶ月も過ぎてしまえば、それはどこからが近況なのか、かいつまんだ話をしても仕方ない。このブログ自体も、続ける意味があるのか。非常に迷っている。書きたいときは、次々と言葉が頭に浮かんで、楽しくて仕方ない。けど、何か一度つまずいてしまうと、立ち上がるのは難しい。読み手によりよい文章を、なんて思ったところでつまらない。ちょっと自分本位になっただけなのに、それだともっとつまらない。このブログも、行き当たりばったりみたいなスタンスで、読み返してみると、「なんなんだこの文章は…」と、わざわざ黒歴史を更新していることに気づかない自分に呆れる。だから、あとはもう休んでいいよ、って言ってもらいたい。

結局、毎日それなりに忙しく、ちょっとした悩みの種もありつつ日々は簡単に過ぎ去ってしまう。それと同じように、はっきり言ってあまりこの『残り全部バケーション』は覚えていない。なんというか、つまらないとも違うのだが…タイトル負け?。見てないけど、伊坂幸太郎の本なので、他にたくさん書評があるはずで、あらすじはそちらをご参照いただいて。

溝口という当たり屋が、後輩の岡田に残りの人生を休暇にしてあげて、毒島という悪組織のボスに、今度は溝口が残りの人生を休暇にしてもらう、ていうお話(端折りすぎて、全然違う…)。中でも、気に入ったのは、人に親切にしてあげると、それが帰ってくるという因果応報的なとこ。現実では、あまりそういうのは無いから…かな。もう十分がんばったじゃん?だから、残り全部バケーションでいいよ?って、言ってもらいたい。それは確かに甘えだけど、なんというか、認められるって少ない。誰でもいいから抱きしめてもらいたい気持ちのときに、本当に抱きしめてもらえたら、私も抱きしめてあげられる。例えばそんな感じ。だから…抱きしめてよ?笑。