濃いお茶がこわい

ブログ名は、落語「饅頭こわい」のさげ。よく出来た話である。

【読書log】やりたい事をすべてやる方法/須藤元気 1/2

半月ぶりの更新となり、少しだけ反省している。素直に言えば、本に手が伸びなかった。読まなければ、と思うこと自体がストレスに変わってしまった。それには…まぁ、積もる話もあるが、まずは乾杯といこうじゃないか。

私にとって、須藤元気は人生を豊かにしてくれた一人だ。私が十七歳のとき、あれはセンター試験を受けた翌日。何気なく本屋さんに寄り、買ったのが須藤元気の『幸福論』だった。それまで活字は現代文しか読んだことがなく、読書なんてのは以ての外だった。衝撃を受けた。「文章」はこんなにも面白いのかと、うきうきしたことを未だに鮮明に覚えている。それから、私は本を読むようになった。当初は小説よりもエッセイやコラム、自己啓発的な本が好きだった。読めば為になると思い込んでいたのだ。(もちろん、そういった本も存在するし、どんな本も自分次第ではあるのだが。)今まで読んだなかで、自分に影響を与えた本を五つ挙げなさい。という問いがあれば、私は迷わず、須藤元気の『幸福論』を挙げることだろう。

特に有名な一文は、「自分が変われば、世界が変わる」。これは、須藤元気がことあるごとに発してきた言葉だと思う。だけど、私はこれには賛同しかねる。それは結果論であり、もっと率直に言えば、宗教臭いからだ。この言葉の本質は、きっと「選択すること」にその本意があるのであり、「変わる」のは後付けだろうとそう思っている。選択を変えれば、当然結果も変わる。これならば納得がいく気がしている。この半月間の私のように、本ではなく毎日YouTubeばかりを見てしまったから、こうして更新が遅れたのである。え?